友達数1桁だった私が大人になってから友達を増やせたわけ
2009年5月17日、私がガラケーをiPhone 3Gに換えたとき、メールアドレス変更のお知らせを送ったのは11名。そのうち3名は家族でした。そんな友達1桁だった私のお話です。
それから3年と8ヶ月後の今の私
現在の私は、ツイッターのフォロワー数5,000人、Facebookの友達数500人、Google+のフォロワー数3,000人という、普通の人からすると超ソーシャル人間です。
もちろん数字の人数全てと親しい友達というわけではなく知り合い程度の人も含まれますが、全然友達づきあいを拡大していなかった頃の自分と比べると雲泥の差です。
その中でも定期的に実際に会って会話したりお食事したりする友達の数は数十人くらいです。
いったい、何が起こったのでしょうか。
ツイッターがこじあけた世界
既に旧ブログの「友だち少ない系の私が500人とtwitterを楽しめるようになった道のり」(2009年8月1日)や「スバツイ2登壇全内容:Twitterで変わったワタシ」(2009年10月31日)で述べましたとおり、私の生活を一変させたのはツイッターでした。
小学生の頃の私
私は子どもの頃から友達は少ない方で、自分から友達を作るのは苦手な方でした。
理由は割と明確で、私は初対面の人に嫌われる確率が高い子どもでした。
小学生の頃に参加したスキースクールで、同じ部屋になった初対面の女の子達に部屋を鍵で閉め出される意地悪をされたことは忘れられません。
また、コーチの人が帰りのバスの中でルービックキューブのような立体パズルをやっていたのですが、私が貸してと言っても貸してくれず、他の女の子には貸していました。
「私はどうせ嫌われる」
非コミュ人間としての原体験は後々まで尾を引きました。
中学〜大学時代の私
うってかわって中学高校はパラダイスでした。
私学の女子校だったので、ある程度以上の水準の家庭の子が集まっていたので、恵まれた環境で育ち性格が良い子が多く、同質性も高く、私でも色々な友達を作ることが出来ました。
一貫校なので高校になっても学年メンバーは殆ど同じなので、6年間とても楽しい時期を過ごしました。
大学の頃になると、私の見た目もそれなりに女子っぽくなり(それまではショートカットでかなりボーイッシュな感じでしたが、結構胸が発達したので)、「若い女子プレミアム」がついて、わりとどこでも歓迎されました。
私の非コミュ性もこの頃には幾分ましになっていました。
社会人になってから
しかし、社会人になると、学生時代の友達とは連絡が途切れがちになりました。
私はかなり忙しい部類に入る仕事をしており、20代の頃は仕事に没頭していたといっても良いでしょう。
深夜残業であまりにタクシーに乗るので、タクシー会社の人(複数名)が私の家までの道のりをすっかり覚えてしまい、寝ているだけで運んでもらえました。
この間に私の友達数は1桁になりました。
乗ってみた、ツイッターの波に
ツイッターに登録したのは2007年でしたが、2009年にツイッターブームの第一波が来ました。
それまでも英語のサービスに登録するのは割と躊躇しない方で(当時のツイッターは英語版のみ)、新しいものを試すのが好きでした。
そういえば登録していたっけとアカウントを引っ張り出してきて再開しました。
日本人がいるツイッターは楽しくて(最初の2007年にはあまりやっている人がいなかった)、他人の日常や頭の中が手に取るように分かるのが、当時は魔法のようで、私はのめり込みました。
同時に、オンライン上では別段、誰からも嫌われないことに気づきました。
あと、ツイッターはその構造上、タイムラインは個人個人によって異なるので、人と全く同じものを見ることは不可能であり、「場の空気を読む」ということがあまり要らない仕組みになっています。
コメントしたいツイートにコメントすればいいだけ。
仲良くしたい人と仲良くすればいいだけ。
非コミュ属性の人間を人間の前に引っ張り出すのがソーシャルメディア
そんなこんなで、私は週に1回くらいのペースで、オフラインの会に出没するようになりました。
だって、ツイッターには面白そうなイベントや勉強会の情報が頻繁に流れてくるのですから。
そして、オフラインの会でこそ、人と仲良くなれることが分かったからです。
100回コメントするより1回会って話した方が良いです。
人はどのような人と友達になりたいのか
たくさんの人と出会って友達になるうちに、幾つかの法則が分かってきました。
人はどのような人と友達になりたいのか。
それは、
1.「属性に共通点があること」(出身地や女子校育ちなどの属性)
2.「興味関心が同じこと」(iPhoneが好き、ブログを書くのが好き等)
3.「自分より有名など明らかなメリットがあること」(メディアに露出している人、人気ブロガー等)
4.「見た目がとても好み」(かっこいい、美人)
5.「生理的嫌悪フィルターに引っかからない」(どうしてもダメ!はある)
というあたりに集約される気がします。
つまり友達を作るには
1.自分の属性が分かるようにアピールする
2.興味関心が同じような人が集まる場に出る
3.いきなりは無理だが、何か人に提供できるウリを作る
4.5.最低限の外見には気をつけ嫌悪感を持たれないようにする
ことが大事だと思います。
1.の自分の属性に関しては、名刺や自分のブログやプロフィールに書いておくのが良いと思います。意外と読まれてます。
2.の興味関心については、勉強会やイベントを見極めて、自分が興味が持てるものを選びましょう。
3.のウリは何でもいいですが、自分の得意なことを。オフ会では似顔絵が描けるひとは人気ですよ。あとイベント幹事はモテます。
4.5.の外見について。外見で嫌われるのは本当に損です。俺の本質は外見じゃない!とか思わないで、清潔感のある格好をしましょう。ボサボサorフケ頭や中途半端に伸びっぱなしのポリシーの感じられないヒゲは好かれません。
友達をたくさん作る
次は友達の数を増やしたいという場合です。
友達を増やすには、友達を作るための打席にたくさん立たなくてはなりません。
友達になれる打率を急に上げるのは難しいです。
たとえばメディアで取り上げられて有名人になったとか、自分が大きく変化しないと打率は大きくは上がらないと思います。
ですから、友達を今の2倍のペースで増やそうと思ったら、2倍の場に足を運ぶ必要があります。(人が被る場合も多く、厳密には違いますが…)
なぜ友達の数を増やすのか
友達の数を増やすことについて抵抗感がある人もいると思います。
「私は少数の深い友達がいればいい」
それも良いと思います。
しかし、友達の数が少ない人は、その数人に友達の全てを求めてしまいがちです。
私も割とそうでした。
自分の全てを知っていて受け入れてくれてずっと好きでいてくれていつでも遊んでくれてメールもくれて長電話もできて愚痴も聞いてくれる友達。
しかし、人は変わります。結婚で変わる人も子どもができて変わる人も。
転勤などで否応もなしに遠くなる人も。この世からいなくなることも。
だから、私は大人になってからも新しい友達を作り続けることに賛成です。
また、大事なのが世代が違う友達です。
これは学校では作ることができにくい種類の友達です。
友達の数というのは「自然減」があるので、自分から増やそうとしない限り減る一方なのです。
長続きする友達を作るには
フォロワーの「数」だけ欲しいという方は、友達になっただけで良いかもしれませんが、長くつきあえる友達が欲しいですよね。
長続きする友達を作るのに大事なことは、
1.最初の出会いから1ヶ月以内に再度会って話をする。できれば半年以内に3回以上会う。
2.Facebookやツイッターで繋がる。会っていないときでも話が分かるようになる。
かなと思います。
1.の初速はかなり重要です。一回会ってちょっと挨拶して名刺を交換しただけの人は、1ヶ月以内に脳内から消え去ります(私の場合)。
名刺コレクターの方は別ですが、名刺は単なる紙です。
集めただけでは意味がありません。
2.のソーシャルでつながることも最近ではIT系以外の人でも普通になりました。
Facebookやツイッターでは「リスト」機能を使いこなして、仲良くなりたい人をマークするのがおすすめです。
Facebookには「親しい友達」機能もあり、「親しい友達」にしておくと、その人の全フィードが通知されるので、軽くストーキングが可能です。
結論:なぜ私が大人になってから友達が増やせたのか
・ツイッターで初対面の人がこわいのが治った。みんな自分が初めての場所では緊張するし嫌われたくないと思っているし、仲良くしたいと思っているのが分かったから。
・ソーシャルメディアの台頭により、友だち作りの「場」になるイベント情報が得やすくなった。特に友達が増えるとイベント情報は加速度的に増える。
・ソーシャルメディアで友達が長続きしやすい環境が整った。筆無精の私でも安心。
以上から、ハッキリ言って「時代が変わった」のが大きいと思います。
今がまだ昭和でスマホも無くて、という世界だったら、私の友達も少ないままだったことでしょう。
現時点で「私も友達少ないんだけど増やしたい」という方は、頑張ってソーシャルメディアを使ってみてください。
特に大人になってから出現したツールを使いこなすには大変という方もいると思いますが、ハガキを10枚書くのと、メッセージを10個飛ばすのは、後者の方が圧倒的に楽です。(もちろんハガキをもらうと嬉しいですが)
その結果として実際に定期的に会う友達だって増えます。
最終結論:大人になってからも友達はたくさん作れます!あきらめないで!